ナイロビで開催された「第2回 日アフリカ官民経済フォーラム」における、経済産業省・ケニア政府・日本貿易振興機構(JETRO)全体会合で、DFPが覚書を発表
2022年5月3日にナイロビで開催された「第2回 日アフリカ官民経済フォーラム」において、経済産業省、ケニア政府、日本貿易振興機構(JETRO)の全体会合で、DFPがを発表しました。
このイベントに弊社CEO武藤康平が出席したことは大変光栄なことであり、エコシステムのキープレイヤーと共に、6つの投資分野(金融、保険、農業、エネルギー、ヘルスケア、ロジスティクス)において、日本とアフリカの経済関係の改善と深化に戦略的役割を果たす決意を再確認しました。三井物産株式会社、アフリカ・プライベート・エクイティ・アンド・ベンチャー・キャピタル協会(AVCA)、AfricArena、アフリカ・ヘルス・ビジネスとの4件のMOU(全18件中)を紹介し、ビジネスの可能性を推進しました。
1アフリカ・プライベート・エクイティ・アンド・ベンチャー・キャピタル協会(AVCA)
アフリカへの民間投資を促進する汎アフリカ業界団体として知られるアフリカ・プライベート・エクイティ・アンド・ベンチャー・キャピタル協会(AVCA)は、DFPと6つの重要投資分野(金融、保険、農業、エネルギー、ヘルスケア、ロジスティクス)を中心とする基本合意書を締結しました。
基本合意書は、アフリカにフォーカスする2つの企業間の協力協定であり、人材開発の注目分野における戦略的パートナーシップ、投資機会(海外投資家との共同投資)へのアクセスを通じて、6つの重要投資分野におけるイノベーションを促進することを目的としています。
開発金融機関(DFI)への影響力、ESG投資慣行の推進、ESG基準の採用、財務的リスクを負って社会課題に取り組むインパクト投資戦略など、独立した業界研究、研修プログラム、ネットワーキングといった機会を通じて、メンバーやステークホルダーを教育し、成長させることを目的としています。
AVCAは市場規模が小さいアフリカの新興企業を支援し、実績のある投資家と提携を結び、知識と資金を提供することで、業界に効果的な変革を与えるエージェントとして重要な役割を果たしています。
同様に、私たちDFPも、日本を拠点とする国際的なベンチャーキャピタルとして、アフリカ市場を分析し、スタートアップのエコシステムに深く関わることで、アフリカにおける社会課題を熟知しています。その上で、アフリカ・イノベーション・ファンドやアクセラレーター支援プログラムといったユニークな取り組みにより、アフリカ市場やスタートアップ・エコシステムを盛り上げるサービスを提供しています。
2 アフリカヘルスケア事業
このMOUは、保健医療分野とその経済に関する公式な協力協定であり、アフリカ大陸において前例のない偉業を達成するための足がかりとなるものです。DFPとアフリカン・ヘルス・ビジネス(AHB)の組み合わせは、相互補完された完璧な融合といえます。
アフリカにおける保健医療への公平なアクセスという目標と、保健医療システムに関する多方面にわたる確かな専門知識を持つアフリカン・ヘルス・ビジネス(AHB)は、アフリカ大陸の最大手機関、企業、投資家たちに実用的な情報を提供する立場として際立っています。
特に、ケニア国立がん研究所(NCI-Kenya)を通じての貢献は、長年にわたってインパクトを与えるものでした。また、糖尿病に対する啓蒙と、抑制するための実行可能な計画も、多くの主要な医療機関で注目されています。
DFPは、ヘルスケアの分野においても、アフリカの新興企業のエコシステムとマーケットプレイスを支援するサービスを提供する上で、非常に重要な役割を果たしています。
3 AfricArena
AfricArenaは、オープンイノベーションと起業家精神のためのフレームワークであり、デジタルアプローチを念頭に置いて作られた組織です。南アフリカのケープタウンで毎年開催される「Unconference」を通じて、AfricArenaは大陸トップクラスのハイテク投資家を囲い込み、投資環境を改善することを目標に、国内外の投資家を集めています。
農業テック、人工知能とバーチャル・リアリティ、教育、Tech4Good、テック・スタートアップへの投資、金融と商業のインクルージョン、スマートシティ、インキュベーション・アクセラレーション、ヘルスケアに焦点を当てることに特化しています。
AfricArenaはまた、「サミット」プラットフォームを通じて、高品質な商品やサービスが認知されるよう、ブースや展示の機会も提供しています。インキュベーター、アクセラレーター、投資家、卒業生コミュニティとのパートナーシップにより、アフリカ大陸の大きな課題に取り組む有望な企業を発掘しています。
一方、私たちDFPは、アフリカ市場を調査し、スタートアップのエコシステムに直接関与することで、アフリカの根本的な社会経済的問題を追求しています。
4 (株)商船三井
株式会社商船三井は、東京にある世界最大級の海運会社です。商船三井は、外航海運を通じて国際的な企業や地域社会の発展に貢献してきた伝統により、海運業界において大きな足跡を残しています。
商船三井グループは、従来の海運業に加え、最先端の技術やサービスを駆使し、環境保全など変化する社会のニーズに応える様々な社会インフラ企業を創造することをビジョンに掲げています。国際的に展開し、すべてのステークホルダーに新たな価値を提供する、堅実で強固な企業グループを目指しています。「安全を第一に考え、安全意識の高揚に努め、労働安全の基本を学び、実践することが、命を守ることにつながる」これこそがDFPと商船三井の組み合わせの象徴です。同様に、このMOUの構想により、水上回廊を利用した農産物の輸送が保証されることにも期待が膨らみます。