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【Project NINJA】JICAはケニアの社会課題に挑戦する5社のスタートアップによるピッチイベントを開催、代表団をシリコンバレーに派遣
国際協力機構(JICA)は、ケニアの社会課題に挑戦するスタートアップを対象としたプログラム「NINJA アクセラレータープログラム」を、Double Feather Partners (DFP)、 Deloitte Tohmatsu Venture Support (DTVS)、Deloitte Tohmatsu Financial Advisory (DTFA)、GrowthAfricaと連携して実施しています。本日(1月28日)、同プログラムの一環としてDEMO DAY(投資家・事業会社向けピッチイベント)を開催し、同プログラムに参加した5社(Shamba Pride、 Saada Tech、Kijenzi、M-Paya Energy、MyMovies.Africa)がプレゼンテーションを実施しました。
Shamba PrideのCEOであるSamuel Mugunti氏は、小規模農家の流通システムを改善するオンラインマーケットプレイス「Digishops」を紹介し、KijenziのCEOであるJohn Gershenson氏は、3Dプリントハブによる医療機械の欠損部品供給ビジネスの重要性を訴えました。Saada Techの共同設立者であるGerishon Mwaniki氏は、中小企業の顧客向けデジタルソリューションを可能にするプラットフォーム「Flo」を紹介し、MyMovies.Africaの共同設立者であるTrushna Jayesh Buddhdev-Patel氏は、オンデマンドビデオサービスを通じて地元の映画制作者をサポートすることが、違法ストーリミングや映画館の不足といった問題を解決することに繋がると強調しました。最後に、M-Paya EnergyのCEOであるMwai Mworia氏が、ビルのオーナーやテナントが、スマートメーターを通じて、光熱費のモニター・使用料金の請求をどのように効率化しているかを説明しました。
このスタートアップ5社は、第一期のプログラムに参加した5社(Sokowatch、 Kwara, Amitruck、 ZanaAfrica、 Cinch Markets) に続き、ケニアにおける「NINJA アクセラレータープログラム」の第二期生となります。第二期では、事業拡大のための基盤強化と投資家にどう向き合うかにフォーカスした12週間の集中プログラムを実施し、各スタートアップの成長を支援しました。
さらに、2022年2月2日から4日にかけて、500 Globalと共同で開発・実施する3日間の研修プログラム「Silicon Valley Olympiad」に、20名の代表団をシリコンバレーに派遣する予定です。この研修プログラムは、スタートアップの創業者やアフリカのエコシステムビルダーを対象として、研修やネットワーキングの機会を提供することを目的としています。代表団は、ケニアとナイジェリアのNINJA アクセラレーターの卒業生であるLifestores Healthcare、 Emergency Response Africa、 MyClinic Healthcare Solutions Nigeria Limited、 Experis Immersiveに加え、エチオピアとガーナからの代表者で構成される予定です。
1日目は、エコシステムの主要企業を訪問、2日目は、オンライン・オフラインワークショップに加え実績のあるスタートアップやシリコンバレーの専門家とのメンターシップセッションが行われます。3日目には、シリンコンバレーから、ゲストスピーカーやNINJAアクセラレーター卒業生によるプレゼンテーションなどのバーチャルイベントをライブ配信する予定です。
JICA経済開発部の森畑真吾参事役は、Project NINJA について以下のように述べています。
「私たちは、アフリカ大陸および世界の様々な地域のスタートアップ企業やエコシステムとの相互連携を促進すること等を通じて、アフリカの社会課題解決のために立ち上がった起業家を支援するというProject NINJAの目的を、引き続き積極的に追求していきます。特に、学習者が互いに協力して学ぶ「ピアラーニング」手法を活用したことが、研修プログラムの効果を高めることに繋がりました。」
東京を拠点とするグローバルベンチャーキャピタル、Double Feather PartnersのCEO武藤康平は、第二回DEMO DAYについて次のように述べています。
「私たちは、第二期生がこのDEMO DAYでアフリカのチャンスを効果的にアピール出来たことを大変誇りに思います。投資家や企業には、アフリカのあらゆるステージのスタートアップへの関心を深めてほしいと思っています。そして、私たちは引き続き「Silicon Valley Olympiad」のようなプログラムを通じて、国境を越えて彼らのストーリーを伝えていく活動を続けていきたいと思っています。」